のぞみワークショップ ビレッジの会
28年度3月 活動報告
 
3月21日 見学会、懇談会

 のぞみワ−クショップにて作業見学会と保護者懇談会を行いました。今回はハ−ブティーの袋詰め、油処理パック作り(ラミネ−トはがし、パルプ切り、紙のシュレッダー)、クルミボタンの布の裁断の作業を見学しました。作業は利用者の方の適性に合わせて選択されているそうで、皆さんとても熱心に取り組んでいました。見学後は懇談会が行われ、のぞみ先生よりカフェの建設やグル−プホ−ムの準備に日々頑張ってくださっているお話を伺いました。カフェは「子どもたちが働く場所を作る」という目的以外に“どんなに重い障がいがある人でも社会の一員として働ける”ということを世間に伝えたいというお話がありました。また、カフェ(コンサ−トなどもできる)で多くの経験をして、これからの長い人生をビレッジで豊かに楽しく過ごしてほしいと願っているとのお話もありました。カフェ建設には“子どもたちの幸せ”を願う望先生の多くの思いが込められていることを強く感じました。
 
29年度 活動報告
 

4月29日 のぞみ牧場学園主催「羊の毛刈りパーティー」出店

当日は天候にも恵まれ、「ビレッジの会」のお店では会員の皆様からご提供いただいた品物や手作り品などを販売しました。のぞみ牧場学園で飼育されている羊の毛刈り実演やキッズコンサ−ト、バンド演奏などがあり、皆さん家族で楽しい時間を過ごしました。多くの方に購入していただき、盛況のうちに終えることができました。

 
 

5月26日 親睦会

当日はあいにくの雨模様でしたが、木更津市内にあるKURAGEにて親睦会を行いました。お忙しい中、のぞみ先生にもお越しいただきました。特別ゲストとして、利用者の方に来ていただき、ミニコンサートを行いました。表現豊かな素晴らしいピアノ演奏に会場内から感嘆の声が上がりました。ミニコンサートの後には、今後チャレンジしてみたいことや日々の暮らしの中で癒されている時間なども含めて、新旧会員の方々に自己紹介をしていただきました。この様な場でしか知り得ることのなかった会員皆様の日常の姿に、笑い声の上がる楽しい時間となりました。最後にのぞみ先生より「皆さんで楽しい老後を送りましょう」と力強い言葉とともに、子どもの自立を心がけてほしいとのお話がありました。またカフェの建設の目的や今後ののぞみワ-クショップの展望についてお話いただきました。

 
 
終了後、会員の方からは利用者さんのミニコンサートでは「ピアノを弾く姿がいきいきしてステキで、利用者さん自身も楽しそうなのが伝わってきて感動しました。」と素晴らしかったという感想が多く寄せられました。のぞみ先生のお話を伺っての感想は「親子共に自立できるように心がけて過ごします」と自立に向けて気を引き締める良い機会となったと多くの方が感じていました。「のぞみ先生や保護者同士でゆっくり話をする時間がないので、楽しく貴重な機会でした」との感想もいただきました。新しい会員の方も増え、今年度も保護者みんなで力を合わせていきましょう!
 

6月16日 交流会、見学会

のぞみワークショップにて「ビレッジの会、花の木会(のぞみ牧場学園卒園児保護者会)交流会・のぞみワークショップ見学会」を行いました。朝の会とサッカー指導を見学した後、懇親会が行われました。サッカー指導では元プロサッカー選手の満山さんご指導のもと、子どもたちが伸び伸びと楽しそうにボールを追いかけ、シュートの練習をしていました。その微笑ましい姿に応援席からは声援と拍手が上がりました。

 
 
懇親会では2名のビレッジの会の方から「ワークショップに通所する前のお子さんの生い立ちや通所してからの様子や成長」について、のぞみ先生からは「親が子どもの進路を決める上で大切な事」や「ワークショップの理念、グループホーム、カフェ建設の目的」についてお話しいただきました。
 
 
 
会員の方のお話を一部ご紹介します。

 息子は41歳になりました。学校卒業後、通所施設に8年ほど通いました。ある時から痛みが体のあちこちに出るようになり、行きたくないと毎日訴えるようになりました。病院で強いストレスが原因と診断されたため、やむなく施設を退所しました。しばらく自宅で過ごしていましたが、この状態を続けてゆくのはこの子のためにならないので施設を探しまくり、開所して間もないワークショップにお世話になりました。通所当初は「ごめんなさい、ごめんなさい」と繰り返していました。よほど精神的に不安定だったのだと思います。
 ワークショップでは子供達には伸びしろがあるとの教育理念に基づき、専門のセラピストを配置して色々なことを経験させてくださっております。先日、木更津市役所での物品販売を恐る恐る遠くから覗いていましたら、「これを買ってください。有り難うございます。また来てください。」という息子の活気にあふれた元気な声が聞こえてきました。息子が曲りなりにも出来るようになった事といえば、ミシンでの直線縫い、アイロン、シュレッダーがけ、包丁で果物の皮をむく、ハーブティーの計量、シール貼りや袋詰めなどです。ワークショップでは利用者の才能をいかに引き出すかを主眼としていて、私たち利用者にとっては夢のような施設です。いろいろなことが少しずつ出来るようになって自信がついたからか、「ごめんなさい」は最近聞いたことがありません。楽しく喜んで通わせていただいております。
 息子はワークショップの帰りにスーパ−でコーヒ−を飲みながら一服するのが日課となっています。息子が立ち寄る時間に合わせてお茶を飲みに来るお年寄りが何名もおいでになり、よもやま話をわいわいがやがややっているようです。たまに寄らない日があると、昨日会えなくて寂しかったよと言ってくださいます。
 小学校低学年の頃、移動は公共交通と決めていました。その頃の息子は多動とお喋りが全く止まらない状況でしっかりとしつけろと人前で怒鳴られたことも再三でした。打ちひしがれた思いで自宅に帰ってきたとき、私の母はやさしくこう言いました。「この子はこの家の宝、太陽だよ」と。最近では「僕に何かお手伝い出来ることない?」と聞いてきていろいろ手伝ってくれるようになりました。一生他人の介添えなしでは生きてゆけないのではと思っていた私たちにとりましては考えてもみなかったうれしい展開です。望先生とワークショップの先生方のお力をお借りしながら、“宝物・太陽”に近づけるよう、親子それぞれ各人がなすべきことをやって行きたいと考えています。私達夫婦はこの子が生まれてくれてよかったな、この子は私たちの誇りだなと密かに思っておりましたが今は人様の前で公言します。この子と一緒に生活できて本当に良かったです。
 出口の見えないトンネルの中でさまよっていた私たちに希望の光をくださった望理事長先生、ワークショップの福田施設長先生とすべての先生方にこの場をお借りして、心から感謝致します。有難うございます。

昼食をいただきながらのグループ懇談の後、作業の見学、理事長の望先生と福田施設長を交えての作業内容の説明やワークショップの活動について質疑応答を行いました。
 
 
 終了後、花の木会の方からは「実際に見学することで、将来の自分の子どもの姿を少し想像でき、保護者のお話を聞いてまだこれからも能力をのばすことができると明るい気持ちになりました。“大人になっても成長する!”その理念を信じて日々指導されているワークショップの先生方と利用者の皆さんの生き生きとした姿に感激し、元気をいただきました!」との感想をいただきました。
 ビレッジの会の方からは「のぞみ先生のお話ではきちんとした教育理念をもったワークショップでお世話になれて本当に良かったと改めて感じました。保護者の体験談を聞いて、共感でき、胸が熱くなりました。花の木会の方々と交流ができる良い機会となり、これからも力を合わせてのぞみビレッジを盛り上げていきたいと思いました。」などの感想をいただき、あらためてのぞみワークショップの良さを感じる機会となりました。
 

8月26日 のぞみ牧場学園主催「ハワイアンナイト」出店

森の風が気持ちのいいなかでの出店になりました。バザー品、手作りの手芸品やポップコーンやミニ寄植など、お客さまに喜んでいただき大盛況でした。会員のみなさま、品物の提供や出店のお手伝いをありがとうございました。会場ではハワイアンコンサートやファイヤーダンスや花火を家族みんなで楽しみ素敵な一日になりました。